
『影響力の武器 戦略編』とはどんな本か
『影響力の武器 戦略編』は、スティーブ・J・マーティン、ノア・J・ゴールドスタイン、ロバート・B・チャルディーニの3名による共著です(安藤清志監訳・曽根寛樹訳/誠信書房)。原書名は『THE SMALL BIG』といいます。
本書のテーマは「スモール・ビッグ」、つまり小さな工夫が相手の受け取り方を変えることがある、という考え方です。誠信書房の公式目次では、53のテーマが扱われています。
本記事では、そのうち仕事で考えやすいテーマを、公式目次の項目名のまま紹介します。個々の実験や数値は本書に譲り、ここでは「どんな論点があるか」を整理します。
本書で紹介されている工夫は、相手の意思決定に影響し得るものです。相手の選択を尊重し、事実を偽る・断りにくい状況を作る・相手に不利益な選択へ誘導するといった使い方はしないでください。相手が断った場合は、そこで止めてください。
影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果
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『影響力の武器 戦略編』が扱うテーマ
目次
誠信書房の公式目次によると、本書は53のテーマを扱っています。ここでは、40代の会社員が仕事で考えやすいものを、目次の項目名のまま挙げます。
- 8 約束を守ってもらうためのスモール・ビッグ
- 9 行動力を倍加させる小さなコミットメント
- 13 目標到達へのプラン作りが導く確実な成果
- 17 「望ましい選択肢」を選んでもらう工夫
- 18 「先延ばし」に対処するためのスモール・ビッグ
- 21 退屈な会議を一変させる四つの工夫
- 23 説得は「自分が何をどう話すか」より「相手が何を思うか」
- 27 交渉を有利に進める舞台設定
- 32 感謝の表明はやる気を高める隠れた一手
本記事では、これらを仕事で考える際の論点として紹介します。各項目でどんな調査や事例が扱われているか、どの程度の変化が報告されているかは、本書をご確認ください。
説得の工夫を使う前に「そもそも解くべき問題は何か」を見極めたい場合は、[『イシューからはじめよ』の要約] も参考になります。
『影響力の武器 戦略編』の目次
誠信書房の公式ページに掲載されている目次です(全53項目)。
1 納税期限を守ってもらうための簡単な工夫 2 集団との結びつきを利用したスモール・ビッグ 3 社会規範の効果的な利用法 4 わずかな環境変化がもたらす大きなパワー 5 名前が生み出す驚くべき効果 6 共通点を探すことの大きなメリット 7 「よく知っている人」という思い込み 8 約束を守ってもらうためのスモール・ビッグ 9 行動力を倍加させる小さなコミットメント 10 思わぬ逆効果を防ぐためのひと工夫 11 従業員のやる気を高める簡単レシピ 12 「つながりが薄い人」の活用法 13 目標到達へのプラン作りが導く確実な成果 14 「未来へのロックイン」が導くよりよい選択 15 「将来の自分」への義務感が人を動かす 16 目標値の「幅」がやる気を誘う 17 「望ましい選択肢」を選んでもらう工夫 18 「先延ばし」に対処するためのスモール・ビッグ 19 待つ間の「苛立ち」を「楽しみ」に変える 20 「実績」に勝る「将来性」の魅力 21 退屈な会議を一変させる四つの工夫 22 成功を導く服の着こなし 23 説得は「自分が何をどう話すか」より「相手が何を思うか」 24 「自信なさげな専門家」の意外性が生み出す説得力 25 センターに位置することの重み 26 創造的な思考を引き出す環境の力 27 交渉を有利に進める舞台設定 28 自信を引き出すスモール・ビッグ 29 「愛こそはすべて」を実践する 30 喜ばれるプレゼントの選び方 31 生産性も高める「上手な」親切 32 感謝の表明はやる気を高める隠れた一手 33 意外性が生み出す意外な効果 34 助けが必要なとき、まず何をすべきか? 35 最初の提示が交渉を制する 36 提示額につけた端数の絶妙な効果 37 あなどってはいけない「左端」の数字 38 注文が増える順番の秘密 39 特典付加の思わぬ逆効果 40 個に注目させる「ユニットアスキング」 41 個を識別する工夫で得られる確実な効果 42 機会費用を利用して決定を後押し 43 「もう何個」と「あと何個」の賢い使い分けは? 44 「自由」より「制限」が目標達成を後押しする不思議 45 「分ける」だけで価値を高め負担を減らす 46 一歩引いて眺めるだけのスモール・ビッグ 47 他人の失敗から学ぶ成功への大きな一歩 48 失敗を生かして成功の糧に 49 ネットのレビューに信頼を与えるひと工夫 50 メールの書き方ひとつで変わる交渉結果 51 触れるだけで高まるモノの価値 52 ラストシーンは美しく豊かに 53 おまけの章
出典: 誠信書房 https://www.seishinshobo.co.jp/book/b238053.html (確認日 2026-08-17)
読んだ人の感想
読者がどこに価値を感じているかを見るため、実際の感想を2件紹介します。以下は投稿者個人の感想であり、本書の効果を示すものではありません。
影響力の武器 戦略編: 小さな工夫が生み出す大きな効果(誠信書房)
— あや (@rimoracya) May 18, 2022
スティーブ・J. マーティン
ビジネスマン必読。説得をするための工夫を53に分けて例をつけながら説明。小さな工夫であり、真似できそうなものが多い良書。自分の仕事に置き換えてやり方を考えておけば実際に使えるようになる。 pic.twitter.com/3Ml0PLkW6p
仕事の場面に置き換えて考えられる点が評価されています。
オーディオブック版『影響力の武器 戦略編』聴き終わったー!
— 一条レイ@C103 土曜東b14ab/日曜西へ18a (@1JO_0) May 13, 2020
心理学の超超超名著の『影響力の武器』の3作目で、今作はスモール・ビッグ(小さな工夫で大きな効果がある戦略)について実験結果や実際の事例をもとに説明してくれていました。
めちゃめちゃコスパのいい心理戦略を学べる本でした! pic.twitter.com/I310ulMbjq
オーディオブックで通勤中に聴く読み方も選べます。
まとめ
『影響力の武器 戦略編』は、小さな工夫が相手の受け取り方に影響し得るという考え方を、53のテーマで扱った一冊です。
本記事では公式目次の項目名を手がかりに、仕事で考えやすい論点を整理しました。個々の調査や事例の詳細、どの程度の変化が報告されているかは本書に書かれています。
使うときは、相手の選択を尊重してください。工夫は相手を動かす道具ではなく、伝わり方を整えるためのものです。
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書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 影響力の武器 戦略編――小さな工夫が生み出す大きな効果 |
| 著者 | スティーブ・J・マーティン/ノア・J・ゴールドスタイン/ロバート・B・チャルディーニ |
| 監訳 | 安藤清志 |
| 訳 | 曽根寛樹 |
| 発行元 | 誠信書房 |
| 発行年月 | 2016年7月 |
| ISBN | 978-4-414-30423-7 |
| 原書名 | THE SMALL BIG |
出典: 誠信書房 https://www.seishinshobo.co.jp/book/b238053.html (確認日 2026-08-17)
