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こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【感想】

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こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【感想】

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D・カーネギーの『こうすれば必ず人は動く』、人間関係の不滅のノウハウ本の、パート2になります。

この本の第8章から第12章までのパートです。

一言でそのポイントを言うとすると相手への『敬意』です。

「こうすれば必ず人は動く」デール・カーネギー (著)

こんな方におすすめ

  • 子どもを思いどおりに動かす方法
  • 相手に自分の考えを受け入れてもらう方法
  • 自ら人が動くように指導する方法


こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【感想】


さっそく、こうすれば必ず人は動く<パート2>の成功ノウハウを順に順に紹介していきます。

ポイント


成功ノウハウその9:子どもの心を思いどおりに動かす
成功ノウハウその10:人に好かれ人を動かす
成功ノウハウその11:職人肌の性格を、より高めて人を動かす
成功ノウハウその12:お客様は常に正しいという立場を貫いて人を動かす
成功ノウハウその13:相手に敬意を表して人を動かす

「こうすれば必ず人は動く」デール・カーネギー (著)

⑧ホワイトハウス・ギャングの教え 相手の波長に合わせて相手を支配する(成功ノウハウその9)

成功ノウハウその9 子どもの心を思いどおりに動かす

ストーリー9

①ルーズベルト大統領と彼の子がした戦争ごっこのいたずらに対してした対応の話。
②ルーズベルト大統領が友人の子が家出した時に、キャンプ旅行を提案した話。

セオドア・ルーズベルトが6人の子ども扱ったかを語った本である『ホワイトハウス・ギャング』。

この本をD・カーネギーはすべての親は、この本を読むことを義務づけるような憲法修正条項があってもいいじゃないかと言うほどの、子育てに必須の内容が詰まった本です。

ストーリーでは、子育てに際しての、息子と親しくなることの大切さや、子どもに注意する時のうまい方法等が紹介されています。

ルーズベルトが子どもの戦争ごっこのいたづらに対して、手旗信号を使って、言葉を伝えるといって彼のユーモアとセンスがが光る行動は、印象的です。

また、ルーズベルトが友人の子が家出してしまった時に『あなたの息子さんと親しくなりなさい』とアドバイスして「キャンプ旅行」を提案しているのも、いいですよね。

誰にでも簡単にできる「キャンプ旅行」で、意外にも子どもの心を思い通りに動かすきっかけになるかもしれません。

成功ノウハウその9のポイント

子どもに対して文句を言いたくなったら、思い止まって『まだ子どもなんだから、私と同じように考えられると期待するほうが無理なんだ』、そのように考えてみましょう。


⑨友、遠方よりわざわざ来たる ちょっとした方法が強力な磁石となって奇跡を生む(成功ノウハウその10)

成功ノウハウその10 人に好かれ人を動かす

ストーリー10

カーネギーと小さな町でガソリンスタンドを経営しているドレークの話。

業績不振で、来たお客さん全員に「1通の礼状」を出す戦略をとった。

収入を増やすことや、ビジネスで成功するために、感謝の気持ちを伝えることや丁寧な対応の大切さがわかるストーリーです。

義務的に感謝を伝えていれば、それが相手に伝わってしまいますし、心から感謝を伝えればそれも相手に伝わります。

どちらがいいかはすぐわかりますよね。

自分が言われる立場になっても、心から感謝されれば、うれしいし、その後も相手にまた会ったり、お願いごとなどもしたくもなりますよね。

参考

もしあなたが、ビジネスで成功したい、収入を増やしたい、人に好かれたいと思うなら、他の人のために何か小さな無私の行為をしてみましょう。もっと人にていねいに接してみましょう。


成功ノウハウその10のポイント

ラルフ・ウォルド―・エマースンは、「人生は短い、しかし優しい心遣いを示す時間は常にある」と言っています。
「人にやさしい心遣いを!」

「こうすれば必ず人は動く」デール・カーネギー (著)

⑩成功に占める「知識」の割合は15パーセントに過ぎない(成功ノウハウその11)

成功ノウハウその11 職人肌の性格を、より高めて人を動かす

ストーリー11

ボストンのある会社に12年間勤務したメガネ作りの職人と上司の話。

仕事を1日休んで給料をその分差し引かれてしまい、上司と喧嘩し失業してしまう。

その後も、仕事がうまくみつからず、カーネギーのラジオ講座を聞き、ノウハウを実践し復帰する。

知識の大切さは、よくわかりますが、今の時代、インターネットで検索して、グーグル先生に聞けば、秒で膨大な情報にアクセスして知ることができる時代です。

ビジネスで成功したい、人から好かれたいと思うのなら、知識の強みが活かせるのは割合的には低いということは、このストーリーからもわかりますね。

そして、相手に対する態度が、自分に対する相手の態度であるということを考えれば、知識でマウントをとってくる人に対して、あまりいい気持ちにもなりませんし、その人に協力しようと思う気持ちにもなりませんよね。

さらに、この法則からすると、後輩や部下、若手職員等、人からなめられたくない、侮られたくないと自分が思うなら、決して自分を侮らないということが大切ということになります。

参考


ピッツバーグの(アンドリュー)カーネギー工科大学で、数年前研究が行われたことがあるのですが、その研究の結果、ビジネスや職業の種類にかかわりなく、高度な知識がカバーする割合はおよそ15パーセントであり、85パーセントは人柄と人を扱う脳力次第であるということが明らかになったのです。
よろしいですか、繰り返しますが、ビジネスで成功を収めるためには、友を作り人を動かす脳力のほうが、高度な知識よりも6倍近くも重要であるということなのです。

参考

古い諺ですが真実を語った言葉として、「人生からは自分で蒔いたものしか収穫することはできない」とよく言いますね。それから、「相手に対する自分の態度が、自分に対する相手の態度を決定する」ということもまた真実です。また同じ原理で、「あなた自身を自ら侮れば、他人もあなたを侮るようになる」ということです。

ウッドロー・ウィルスンの言葉

あなたが拳を握りしめたまま私のほうに向かって来れば、あなたがそうするのと同時に、私もそうするだろうということは、まず確実に言えると思う。
(ウッドロー・ウィルスン(アメリカ第28代大統領、ノーベル平和賞受賞))

面接でのキーポイントを一言で言うと、『私はあなたに対して何ができるか』を伝えることです。

その軸がズレてしまうと、印象が薄くなって、ボヤケテしまいます。

成功ノウハウその11のポイント

人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたが相手の親友であるということを、その人に納得してもらうこと。

⑪相手の損害を教えて、相手からお払い箱となる方法(成功ノウハウその12)

成功ノウハウその12 お客様は常に正しいという立場を貫いて人を動かす

ストーリー12

①学識のある最高裁判長の誤った海事法の知識に、若手弁護士が木で鼻を括るように間違いを指摘して、裁判に敗れた話。
②ウールワースの800万ドルの契約を高層ビル建築の第一人者のルイスがとった話。

弱い立場の人に対して、非難したり、間違いを指摘することはハードルは低く、いわゆる「弱いものいじめ」をあえするという人は、まともな人であれば、そんなにしないでしょう。

ただ、それが強い立場の人に対しては、どうでしょうか。

権威者や著名な人を、ただでさえ非難したり、間違いを指摘するようなことはハードルも高いし、そもそもふつうはあまりないでしょう。

でももし、そのような強い立場の人が、間違いを犯していたら、どうでしょうか。

間違いを指摘したくなるのが人の心理です。

しかし、それをしたために、勝てる裁判に負けたり、800万ドルの契約を逃すということも事実です。

もちろん、強い立場の人が、なんでも正しいということはないですよね。

ただ、間違っていたとしても、それを言わないことが賢かったりすることもあります。

また、相手に対して敬意の気持ちを持てばそのような、相手を非難するような状況には陥らないと思います。

参考

これは本当にあったことです。私はその若い弁護士から直接話を聞きました。「なぜその裁判に敗れたんですか?」と私が聞くと、彼は「学識の深い著名な方に対して、面と向かって間違っているなどと言って辱める、といったとんでもない過ちを犯したからですよ」と後悔の念を込めて言いました。この若い弁護士は、あまりにも人間的な罪を犯したのです。私たちは、自分が正しいとわかっているとき、相手が間違っていることを示したいという衝動にかられるものです。そしてときには議論に勝つこともありますが、その勝利の代償の、何と高くつくことでしょうか!

参考

さて、もしあなたが、他の人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、「君に、これこれのことを証明してみせてやろう」などとは、決して言わないことです。これはいけません。
「私はあなたより、頭がいいんです。ちょっと御意見申し上げて、あなたの考えを変えてもらいましょう」と言っているのとまったく同じなのです。
これでは相手に闘いを挑んでいることになります。相手の反感を呼び起こしてしまい、あなたが何も始めないうちに、相手を自己防衛に走らせてしまいます。

チェスターフィールド卿の言葉

できるなら、人より賢くなることだ。しかしそうであることを人に言ってはならない。

成功ノウハウその12のポイント

相手が間違っているとは、決して言わないこと。

⑫人に自信と勇気を与えて奇跡を起こす、まず失敗のない方法(成功ノウハウその13)

成功ノウハウその13 相手に敬意を表して人を動かす

ストーリー13

①ソーシャルワークに興味を持つようになった総務部長のブライスンと貧困と反抗以外何もない少年ダニーの話。
その後、2人は一緒にロデオを見に行き、少年ダニーは勇気づけられ、昼は仕事に夜は学校に行くようになった。
②マーガレットと盗みをしていたパートタイムのお手伝いの話。
マーガレットがパートタイムに、家の中のものをなくすようになってと相談して、家の全責任を任したことで、物がなくなることが起きなくなり、よく働いくれるようになった。

上司や先輩が、部下、後輩に指導するということを考えると、最近の若者の考えはわからないとか、難しく考えてしまうこともあるでしょう。

でも、カーネギーのノウハウはとてもシンプルで効果的です。

それは、相手の持っている脳力の分野に対して、心から敬意を表して、相手の名誉となるように任せるということです。

参考

人を指導するということは、普通そんなに難しいことではない。その人がある分野で持っている脳力に対して、心から敬意を表せばよいのだ。

成功ノウハウその13のポイント

相手の名誉となるような期待をかけてあげること。あなたが相手にしてもらいたいと思う行為を、その人はすることができるのだと信じてあげること。

こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【実践ポイント】

実践ポイント

  • 相手の親友であるということを、納得してもってから、相手に伝える。
  • 相手が間違っていると決して言わない。
  • 相手の名誉となる期待をかけてあげる。

こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【感想】まとめ

パート2では、カーネギー流人間関係の成功ノウハウとして、一言でまとめると『敬意』としました。

子どもを思い通りに動かすことや、人から好かれること、職人肌の性格をより高めること、お払い箱とならない方法の共通するノウハウとして、相手への『敬意』という気持ちがポイントになると感じました。

いわゆる『リスペクト』です。

いい言葉ですね。ヒップホップが若者の心を動かし人気なのも、この感情があるのではないでしょうか。

この気持ちってホントに大切ですよね。

自分が相手からリスペクトされると、勇気づけられますし、自分が相手に対してリスペクトしても、一緒に頑張ろうという気持ちになります。

アドラー心理学でいう『共同体感覚』『勇気づけ』もこの感情が根底にあると思います。

この『リスペクト』、『敬意』という気持ちは、人間関係には必須のものであり、人の尊厳にも関わってくる重要な感情です。

「こうすれば必ず人は動く」デール・カーネギー (著)

こうすれば必ず人は動く<パート2>敬意 D・カーネギー【感想】 評価ポイント

ポイント評価
読みやすさ
実践しやすさ
知識の発見度
構成
総合

こうすれば必ず人は動く D・カーネギー 本の目次

本の目次

【こうすれば必ず人は動く D・カーネギー】

<第1章 人を非難する前にしておくべき心の手続き>
<第2章 あたり前のことをあたり前にして成功する方法>
<第3章 誰もあなたには関心がない>
<第4章 愚かなことで人を動かせば、破滅しかない>
<第5章 年齢は付加価値である とればとるほど価値は増す>
<第6章 空しい勝利には挑むな 議論に勝ってすべてを失うこともある>
<第7章 小が大に勝つ 敵対者を味方につける効果的な方法>
<第8章 ホワイトハウス・ギャングの教え 相手の波長に合わせて相手を支配する>
<第9章 友、遠方よりわざわざ来る ちょっとした方法が強力な磁石となって奇跡を生む>
<第10章 成功に占める「知識」の割合は15パーセントに過ぎない>
<第11章 相手の損害を教えて、相手からお払い箱となる方法>
<第12章 人に自信と勇気を与えて奇跡を起こす、まず失敗のない方法>
<第13章 苛酷な状況でも人は必ず立ち直る>
<第14章 事業を飛躍的に伸ばす魔法のようなノウハウ>
<第15章 難しい環境下で、人にあなたの望むことをさせる方法>
<第16章 凶悪な人間の心をも動かす驚くべき力>
<第17章 人生におけるあらゆる目標を達成できる方法>
<第18章 他人に言いにくいことを言いやすく転化する方法>
<第19章 自らの意思に反して納得させられた人の意見は全く変わらない>
<第20章 50万人の名前を記憶した男を直撃する>
<第21章 協力とエンスージアズム(熱意)を勝ち取る方法>
<第22章 人はなぜ好かれ、なぜ嫌われ、なぜ蔑まれるのか>
<第23章 人扱いで悩む人への福音 無理難題はこうして乗り越える>

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