ビジネス 本レビュー

鈴木祐の「最高の体調」の要約と口コミ

  1. ホーム >
  2. 仕事・キャリア >
  3. ビジネス >

鈴木祐の「最高の体調」の要約と口コミ

best physical condition

現代人の抱える病について、科学的根拠と、解決方法にいついて具体的なメソッドを提示している本です。

最高の体調 ACTIVE HEALTH


Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス

鈴木祐の「最高の体調」の要約

背景と主旨
現代の生活は高度に発展しているが、多くの人々は日常的な疲れや体調不良に悩まされています。

このような問題は、現代の「文明病」として知られるもので、個人の意志や性格の問題ではなく、文明の進化と人間の生物学的な特性とのミスマッチに起因しています。

進化医学の視点
鈴木祐さんは「進化医学」という視点からこれらの問題を考察していきます。

人類は約600万年の間、狩猟採集生活を営んできたが、わずか1〜2万年前に農耕社会へ移行しました。

この急激な変化は、私たちの体が適応するのに十分な時間がなく、現代の生活スタイルとの間にミスマッチが生じているということです。

例えば、古代の人々はカロリーが貴重だったため、高カロリーな食事を好むように進化してきました。

しかし、現代の飽食の時代においては、このような傾向が肥満の原因となっています。

文明病の解決策
鈴木祐さんは、文明病の解決のためには、遺伝的なミスマッチを特定し、そのミスマッチを引き起こしている環境を修正することが必要だと主張しています。

具体的には、現代人の不調の原因を「炎症」と「不安」の2つの要素に大別し、それぞれの対処法について考察しています。

まとめ
「最高の体調」は、現代人が抱える健康上の問題を進化医学の視点から解析し、その原因と解決策を提案するものです。

鈴木祐は、私たちの体と現代の生活スタイルとの間のミスマッチを理解し、それを修正することで、真の健康を手に入れることができると主張しています。


「炎症」と「不安」について

「炎症」と「不安」は、現代人が抱える健康上の問題の主要な2つの要因として、鈴木祐の「最高の体調」で取り上げられています。
以下にその要因を解説していきます。

1. 炎症

  • 背景: 炎症は、体が感染や外部からの攻撃に対して自己を守るための反応として起こるものです。しかし、持続的な炎症は様々な健康問題を引き起こす可能性があります。
  • 現代の生活と炎症: 現代の食生活、特に加工食品や高糖質の食品の摂取、運動不足、ストレス、睡眠不足などが、持続的な炎症の原因となることが指摘されています。
  • 炎症の影響: 慢性的な炎症は、心疾患、糖尿病、関節炎、アレルギー、さらにはうつ病やアルツハイマー病などの神経系の疾患のリスクを高めるとされています。

2. 不安

  • 背景: 現代社会は情報過多であり、SNSや24時間365日のニュースサイクルなど、常に新しい情報に晒される環境にあります。これが、人々の心に過度なプレッシャーや不安をもたらしています。
  • 現代の生活と不安: 仕事、人間関係、経済的なプレッシャーなど、多くの要因が現代人の不安を増幅させています。特にSNSは、他者との比較や承認欲求を刺激し、不安や自己評価の低下を引き起こすことが指摘されています。
  • 不安の影響: 不安は心の健康だけでなく、身体の健康にも影響を及ぼします。不安は睡眠障害、消化器系の問題、免疫機能の低下など、多くの健康問題の原因となることが知られています。

これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで、現代人特有の健康問題を予防・改善することが可能です。

鈴木祐さんは、これらの問題の解決のためのアプローチとして、進化医学の視点を取り入れることの重要性を強調しています。

本書で紹介されている主な具体的な解決アプローチ

詳細については、本書を手に取って確認していただくこととして、ここでは主な解決アプローチを少し紹介します。

● 価値評定スケール:12種類の人生ジャンルについて自分の価値観を記入する。
● タイガーマスク:自分の思考やイメージを見つめる感覚。
● メタ認知:フィードバック法、①事前評価、②混乱ポイントの把握、③「事前評価の評価」。
● 下位プロジェクト診断:価値観やコアプロジェクトを細かく分解し、すぐに取り組めるレベルまで落とし込む。

著者鈴木祐について

著者は1976年生まれ、慶応義塾大学SFCを卒業後、出版社に勤務し、その後独立しました。若干16歳の頃から、年に5,000本もの科学論文を読み続け、「日本一の文献オタク」と称されるほどの知識を持っています。著者は雑誌への執筆や、海外の学者や専門医へのインタビューを重ねること600人以上、そして月に1冊のペースでブックライティングを行っており、これまでに100冊以上の書籍を手がけています。特に効率的に原稿を量産することで知られ、1日に2〜4万文字を書くこともあり、完璧に締め切りを守ることで評価されています。

近年では、自身のブログ「パレオな男」を通じて健康、心理、科学に関する最新の知見を紹介し、月間250万PVを達成しています。また、自著「最高の体調」や「パレオダイエットの教科書」を上梓し、ヘルスケア企業を中心に、科学的エビデンスの見分け方に関する講演も行っています。更には、不摂生だった生活を改め、パレオダイエットとアンチエイジングを実践。2013年からはブログ運営を開始し、2018年にはメンタリストDaiGoの影響を受けて、「パレオチャンネル」という有料チャンネルをニコニコ動画で開設し、2日に1回のペースでメールマガジンも発行しています。書籍の執筆、講演、そして商品開発の監修も幅広く手がけており、多大な情報量と専門知識で評価されています。

す。

最高の体調 ACTIVE HEALTH

鈴木祐の「最高の体調」の目次

目次

【はじめに】

【プロローグ 本書の内容を実践した結果、ある変化が・・・】

【第1章 文明病】
1 「文明病」が心と体を蝕んでいく
2 かつてないレベルのカロリーを摂取している
3 古代ではあり得ない「肥満」という現象
4 都市部の若者とヒンバ族では集中力に大差が!
5 豊かになればなるほど鬱病が増えるのはなぜ?
6 旧石器時代の食事法で健康を取り戻した
7 「炎症」と「不安」 現代人の不調の原因を取除く

【第2章 炎症と不安】
 <炎症編>
1 長寿な人の共通点は、体の「炎症レベル」が低い
2 炎症が長引くと全身の機能が低下する
3 内臓脂肪が減らない限り、体は燃え続ける
4 狩猟採集民の炎症状態はどうなっているか?
5 睡眠と炎症の関係 カリフォルニア大学の分析
6 トランス脂肪酸と「孤独」
 <不安編>
7 不安障害の患者は15年で2倍に増加
8 「ぼんやりした不安」と「はっきりした不安」
9 不安は記憶力、判断力を奪い、死期を早める
10 危険を知らせるアラームとしての役割
11 農耕を始めて身長が20センチ低くなった?
12 アフリカ人には未来という感覚がない
13 ピグミー族の「時間割引率」は異常に高い

【第3章 腸】
1 現代人の腸はバリアがどんどん破れている
2 衛生的な生活が免疫システムを狂わせる
3 抗生物質を使うと腸内細菌が大量に死ぬ
4 発酵食品の凄い効果 ロンドン大学の研究
5 このサプリを使えば症状は改善する
6 食物繊維の驚くべき病気予防効果とは?
7 食生活を〝再野生化“して腸を守る
<実践ガイド>

【第4章 環境】
1 人は環境に影響を受ける グーグルの実験
2 自然を失い、友人を失った人類の末路
3 疲れたらマッサージ?もっといい方法がある
4 孤独だった人に友人ができると寿命が延びる
5 〝偽物の自然“にもリラックス効果がある
6 私たちの身近にあるパワースポットとは?
7 オランダの実験でわかった自然生活の効果
8 人間の脳は人間関係をつくることが苦手
9 「時間」をかけて脅威システムをオフにする
10 「同期行動」することで絆が深まる
11 友情を育むには「互恵」が欠かせない
<実践ガイド>

【第5章 ストレス】
1 過剰なストレスが全身を壊していく
2 ストレスを感じたときに効くひと言とは?
3 寝不足が続くとダメージを修復できない
4 優良ホルモン「メラトニン」が増える眠り方
5 40分の昼寝で完全回復 NASAの研究結果
6 ウォーキングだけでストレスは激減する
7 ハマるとやめられない「超正常刺激」の正体
8 スマホの使用時間が長い人ほど不安が大きい
9 デジタル断食は失恋? ドアッジ博士の見解
<実践ガイド>

【第6章 価値】
1 ぼんやりした不安を解消するたった1つの方法
2 未来に目的があれば迫害すら乗り越えられる
3 原始人にとって生きる意味は単純だった
4 あなたの人生における価値観とはなにか?
5 ミシシッピ大学の「価値評定スケール」とは?
6 「価値」と「目標」はどこが違うのか?
7 さあ実践!「人生の満足度を高める自己分析」
8 幸福感が高まるのは「貢献した」とき
<実践ガイド> 

【第7章 死】
1 死を想うことでより良い生き方を選べる?
2 無意識に死への不安を感じている
3 死の不安に対して原始仏教が示した解決策
4 畏敬の念をもつと体内の炎症レベルが下がる
5 自然、アート、偉人、感嘆するのはどれ?
6 「マインドフルネス」は効果があるのか?
7 瞑想すればきっと何かが変わるという誤解
8 食べながら瞑想「マインドフルネスイーティング」
9 禅僧が到達した死を超越した境地
<実践ガイド>

【第8章 遊び】
1 もし「遊び」を奪われたら人はどうなる?
2 娯楽があふれているのに楽しくない
3 ルール化することで〝いまここ”に集中できる
4 幸福感が上がりやすくなる「3つのルール」
5 現在と未来の心理的な距離を縮める方法
6 「数学」の報酬効果 シカゴ大学の調査
7 メタ認知を使ったフィードバック
8 人類は大人になっても遊ぶ必要がある
<実践ガイド>

【エピローグ まず何から始めるめるか?費用対効果の高い方法】

鈴木祐の「最高の体調」の口コミ

今後、将来に向けて10年、20年と長いスパンで今何をすべきかがわかった、考え方や行動が変わった、他の自己啓発本でも重要と言われていたことが体系的にまとめられていた、と言った声がありました。

割と普通の内容であった、長いと言った声もありました。

鈴木祐の「最高の体調」の要約と口コミのまとめ

現代人の抱える体調の不良や心の不安を、進化医学の観点から明瞭にその解決法を提示してくれている本になります。

人間の生物学的な進化と現代社会のテクノロジーや社会環境の目まぐるしい進展の不一致について、「炎症」と「不安」という2つの切り口から、現代人の病に対する治療法をアドバイスしてもらえます。

本の冒頭でも、著者自身が実践している方法として、まず『価値に基づくプロジェクトで迷いを消し、インターバルとメタ認知で心配を減らし、もし不安に襲われても「観察モード」でやりすごす・・・。』として紹介されています。

これらの具体的なメソッドが本書では豊富に解説されていて、それを実践することで、現代人の抱える病が解消されていくのを、実感し楽しむことができるでしょう。

また、「腸」「環境」「ストレス」「価値」「死」「遊び」をテーマに各章が構成されていて、それぞれの章末に実践ガイドとして、具体的な解決アプローチが紹介されています。

最高の体調 ACTIVE HEALTH


Audible (オーディブル) - 本を聴くAmazonのサービス

-ビジネス, 本レビュー