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できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】

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できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】

できる40代は、これしかやらないPart2は『会社編』です。
多くの40代は、会社人生を歩んできて、これからどう会社人生を進めていくか考える年代ですね。

30代までと、40代からでは、大きく個人か組織かで考え方が変わってきます。

そして若手からは40代は「会社側」の人間に見られるのです。

それではどう考えていけばよいのでしょうか。

できる40代は、「これ」しかやらない 1万人の体験談から見えてきた「正しい頑張り方」

こんな方におすすめ

  • 組織スキルの5つのポイント
  • ロールモデルかアンチモデルか
  • 上司か部下・後輩との人間関係か


できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】

「ダークでディープな組織」を上手に泳ぐスキルを身につけよ『会社編』です。
このパートでは6つのポイントが解説されています。

順に紹介していきます。

ポイント

1 「上を目指すか、出世を捨てるか」一刻も早く決断する
2 個人スキルを捨て「組織スキル」を優先する
3 悪口は封印。決して「敵」を作らない
4 40代は「アンチモデル」から学べ
5 ピンチの際は「誰かに試されている」と考える
6 上司に好かれるより、部下に認められることを目指す

①「上を目指すか、出世を捨てるか」一刻も早く決断する


「7割が課長にはなれない時代」。
出世できるに越したことはないが、出世のためにあくせく働くのもカッコ悪い、、、
「出世したくない人」が増えているといいます。

出世するかしないかは、個人の価値観の問題として、大事なのは、40代はなるべく早めに「出世を目指すのか目指さないのか、自分の中で決断する」必要があるということです。

最悪は、「どちらも選ばないまま、ずるずると仕事を続ける」ことです。

出世を目指さないのなら、一刻も早く「ある分野のプロ」を目指すべき。

「貴重な10年を浪費してしまうと、50代になって『立場も低ければなんの専門性もないお荷物社員』になってしまう」ということです。

個人的には、プロフェッショナルとして専門性を持って、出世していくのが美しい生き方だと感じています。

ポイント

出世を目指すも目指さないも自由。ただし、「出世のことは考えない」という態度だと、いずれ後悔する。

②個人スキルを捨て「組織スキル」を優先する

30代までは順調に出世してきたが、40代で頭打ち。
自分より能力が低い人間が出世していく、、、なぜ、こうなってしまうのか。

「組織というのは、仕事ができる人が出世するわけじゃない」ということです。

40代からは「組織のスキル」を備えた人が出世していくのです。

それでは「組織のスキル」とはどういったものかは次の5つになります。

組織のスキル

①「何がなんでも数字を上げる」から「役割を全うし数字を上げる」へ
②「理不尽に歯向かう」から「一つでもプラスを生む」へ
③「部門の壁を突破!」から「根回しして調整」へ
④「上司を批判」から「上司とベクトルを合わせる」へ
⑤「社内の人とはつるまない」から「社内ネットワークを充実」へ

①「何がなんでも数字を上げる」から「役割を全うし数字を上げる」へ
これは、会社や上司から「何を期待されているか」をキチンと把握して、それに沿った、形や方針で成果を出すということです。
ただ、数字だけよければよいというものではありません。

②「理不尽に歯向かう」から「一つでもプラスを生む」へ
上から降りてきた目標がとんでもなく高い目標であったり、困難なものであっても、できない理由や難しい理由をゴネるのではなく、難しいなりに「せめてこれだけは達成する」といった前向きに取り組む姿勢が大事ということです。

③「部門の壁を突破!」から「根回しして調整」へ
部門間の二律背反、トレードオフ関係という時も、事前に各部門や上司、トップなどに根回しして、角を立てずに物事を進めていく能力が必要ということです。

④「上司を批判」から「上司とベクトルを合わせる」へ
40代になったら絶対に口にすべきでない言葉は「上のやり方は明らかに間違っている」「上司はこう言っているけど、俺はこう思う」です。
若いうちは「上司に立てつく部下」が周りから支持されることもあるが、40代の社員は、若手からすれば「会社側」の人間です。

⑤「社内の人とはつるまない」から「社内ネットワークを充実」へ
社外人脈も重要だが、40代になったら「社内人脈」もないと、仕事はうまく回らない。

40代に必要な組織スキルを身につけることは、会社人生を楽しくやりがいを持って取り組むことにも必須ですね。

ポイント

「尖ったスキル」は30代で捨て、「カッコ悪いけど重要な組織スキル」を身につけよう。

③悪口は封印。決して「敵」を作らない

20代、30代にとって「敵」や「ライバル」はプラスに作用します。
「あの人には負けたくない」「あいつを見返してやる」という意識が、個人のパフォーマンスを高めてくれます。

しかし、40代では「個人としてのパフォーマンス」から「チームとしてのパフォーマンス」を最大化することが求められます。

そして、「あの部門には絶対に負けるな」「本社を見返してやれ」といった意識が逆効果になり、部門間対立や主導権争い、派閥闘争などに発展していく危険性があるということです。

そのため「他人や他部門の悪口を言わない」ことに尽きるということです。

また、できる40代は「嫉妬」によって、敵は作ろうとしなくてもできてしまうこともあります。

「組織社会は1人に認められたら、7人の敵ができる」とも言われています。

そして、敵を作るというウィルス対策に効く、「人望というワクチン」は、日々の改善からしか得られないということです。
人望が高まるという方法があるわけではなく、何かの結果の蓄積が「人望」と表現されるものになるのです。

悪口は言わず、敵は作らないように自分で思っていても、他人はどう思っているかわからないことまで意識しないといけないですね。

ポイント

できる人ほど「見えない敵がいる」と思え。常に謙虚に、人望を集めよ。

④40代は「アンチモデル」から学べ

若い頃は「憧れの人物」やロールモデルがいたが、今の変化の激しい時代、従来のロールモデルが通用しなくなってきています。

そこで著者がおすすめしているのは「こういう人にはなりたくない」という「アンチモデル」を持つことです。

40代は管理職やチームリーダーともなり、多くの部下から見られる立場でもあります。

そのため、長所を伸ばすだけでなく、短所をなくすことが求められます。

その際に「人の振り見て我が振り直せ」的なアンチモデルが反面教師として役に立つということです。

例えば、「決められない」「自分の頭で考えない」といった優柔不断な人物や、「気分でモノを言う」「都合の悪いことを言われるとムキになって反論してくる」「すぐにふてくされる」ような不安定な人物、「責任を取らない」「二階に上げてハシゴを外す」「手柄を独り占めする」といった無責任な人物がいないでしょうか。

そういった人物を見て嫌だなと思ったら、アンチモデルにすればいいのです。

アンチモデルの人と会話する時も、嫌だなと思いながらもアンチモデルとして学ぶ姿勢で会話すればよいですね。

ポイント

40代は「短所を直す時期」。「嫌なやつ」「ダメなやつ」の存在が役に立つ。

⑤ピンチの際は「誰かに試されている」と考える

会社人生、「まさかの異動」や「まさかの降格」といった不条理はつきものです。
そうした逆境の時に、感情をうまくコントロールできるかが40代にとって大きなポイントになります。

それは会社のシステムとして、そうせざるを得ないということだってあります。
個人としてどうこうの問題ではないこともあります。

これは「アドラー心理学の信頼システムと信用システム」でも述べられている内容です。
重要なのは、そうしたピンチになった時には「誰かに試されている」と考えるくらいで、それも一つの試練と思い、感情をうまくコントロールして対処することが、40代には求められます。

ピンチはチャンスくらいに思って、アドラー心理学でいう会社システムの信用と信頼の違いも意識しておくことで感情コントロールすることが大切ですね。

ポイント

不条理なときこそ「誰かに試されている」と考える。決して感情的になってはならない。

⑥上司に好かれるより、部下に認められることを目指す

会社の人口構造ピラミッドの中間に位置する40代は、ベテランと若手の板挟み世代でもあります。

著者は「40代になったら上よりも下に好かれることを目指せ」と言います。

なぜなら、社長だろうと役員だろうと、上司はあと10年もしたらいなくなる。

でも部下は自分が退職するまで、さらには、退職した後の再任用の時までいます。

では、どう後輩や部下に接していけばいいのでしょうか。

それは、「関心を持つ」ことだけで十分だと著者は言います。

部下に媚びを売る必要はありません。

部下の「人となり」を知るところからスタートすればいいのです。

有名な言葉で「愛の反対は無関心」とありますが、組織論でもこれは真理なのです。

ビジネス人生との後半戦は「後輩との関係」で決まるということですね。

ポイント

あなたは「部下・後輩」のフルネームが漢字で書けるか。できないなら今すぐ「関心」を持とう。

できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】【実践ポイント】

実践ポイント

  • 5つの組織スキルを身につけて習慣化する。
  • アンチモデルの行動から学ぶ。
  • 部下・後輩に関心をもち「人となり」を知る。

できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】まとめ

会社人生で、これまでと40代からの一,番大きな違いは、組織スキルを身につけているかどうかだと思います。
それは当然ですよね。会社で10年、20年と経験を積んできた人が組織スキルが同じということはありません。

40代は、個人からチームで成果を上げていくことに重点を置いて、会社側の人間になっているということです。
経営方針や、ビジョン、ミッションが既にできたものを実践してきた、これまでから、40代以降は、それを作り上げていくことまで意識していかなければなりません。

それだけやりがいもあります。
やりたいことがやれるゴールデンエイジでもあります。

そして、10年後の組織のことを考えると、上司はみないなくなり、部下、後輩と会社を動かしていることになります。

これらのことは強く意識して、後半の会社人生を進めていくことが大事です。

できる40代は、「これ」しかやらない Part2〘会社編〙 大塚寿【感想】 評価ポイント

ポイント評価
読みやすさ
実践しやすさ
知識の発見度
構成
総合
できる40代は、「これ」しかやらない 1万人の体験談から見えてきた「正しい頑張り方」

できる40代は、「これ」しかやらない 大塚寿 本の目次

本の目次

【できる40代は、「これ」しかやらない 大塚寿】

<第1章【キャリア編】40代は「人生後半をどう生きるか」を選べる最後のチャンス>
<第2章【会社編】「ダークでディープな組織」を上手に泳ぐスキルを身につけよ>
<第3章【マネジメント編】「正しい任せ方」を知らないと、自分もチームも回らない>
<第4章【プライベート編】ワークをいったん手放し、「ライフ」に最大限シフトせよ>
<第5章【タイムマネジメント編】仕事が速い人は「これ」しかやらない>
<第6章【人脈編】40代からは「誰とつながっているか」で勝負が決まる>
<第7章【勉強編】限りある時間で、最大限の成果を得る>

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